さよならK先生。また会う日まで

今週の月曜日、冷蔵庫で熟成中だったヒラマサが食べごろになったので
K先生の奥さんに連絡した。
しかし、奥さんからは「ごめんね、Kさんもう随分弱っちゃってね」と言われてしまった。
ここんとこご無沙汰だったし、んじゃ午後から行くねと伝えて電話を切った。
K先生は実家の母と弟子兄弟関係なので母を誘って午後から出かけた。
K先生は随分痩せてしまっていたけれど、握ってきた手は温かく、力強かった。
1時間ほどベッド脇でK先生とお話ししていたのだけど、
「もう寝るから」と先生が言うのでKちゃんまた来るね。と手を振ってベッド脇を離れたが
K先生も右手をしっかり上げて手を振ってくれていた。
何だよ案外元気じゃないか。と安心してK先生の家を後にして
オーチャンやM船長とイカ釣りに出かけた。
イカ釣りを散々楽しんで実家に立ち寄り母親にもイカをあげて
今日はK先生のとこ行けて良かったね。
久々に顔見れて良かったね。と笑って別れた。
それから家に帰り、
釣ったイカの処理とかをして晩酌をして午後8時には床に着いた。
9時すぎに見たことのない電話番号から着信があった。
出てみるとK先生の妹さんからだった。
「クロガネ君?私、Y。Kさんね、亡くなっちゃった」
「は?え?………………」
全く状況が飲み込めず呆然とするオイラ。
「だってお昼にはあんなに元気だったじゃない……」
「そうなのよ。あの後急変してね」
信じられなかった。
元気に手を振ってくれたじゃないか……
余りに突然すぎて現実味がなくて涙も出ずに呆然としていた。
ハッと我に帰り母親にも電話した。
母も絶句していた。
とにかく明日ねと言って電話を切った。
だが翌朝は早朝からイカ釣りの約束をしていたので沖へ出た。
K先生は迷信とか下らない風習が大嫌いな先生だったので
俺は平然とイカ釣りを楽しんでやった。
それから仕事。
仕事を終えてからK先生の家へ向かった。
母は午前中のうちに先生の家に行き色々お手伝いをしていたらしい。
翌日からの家族葬の打ち合わせを行いK先生の家を出る。
夕方からはまたイカ釣り。

K先生とオイラの死生観は凄く似ていて
生前、生きている側の人間が死んだ人間の為に人生を抑制されるなんて
ナンセンスだよなと話していた。
だからオイラは平然と今自分が精一杯人生を楽しんで生きる事こそが
先生への最高の弔いだと思ってね。
普段通りに人生を謳歌してたわけよ。
そして昨日の夜からはお通夜、そして今日の葬儀と。
この辺は割と普通っぽいんだけど、あくまでも濃い家族だけ集まってやった。
e0276939_20431066.jpg
参列者19人のお葬式だったけど、素敵なお葬式だった。
全員が生前、散々K先生と付き合いのあった兄弟や義理の兄弟とか。
俺らみたいな可愛がられた子供のような友人だけ。
そしてK先生は空に帰って行った。
K先生は数年前にオイラを呼び出してポートレート撮影をさせていた。
そしてオイラには「俺の葬儀写真はクロガネの撮ったこの写真がいいな」と言っていたのだけど、
先生のパソコンの中には、その時撮影したデータに○印が付けてあった。
その中の三重丸の写真を使えと言うことなんだねとみんなで笑った。
本当に全ての段取り自分でやってるじゃんねと。
そしてそのK先生が一番お気に入りだった精一杯格好つけたポートレートを遺影にして
あとは家族分の小さいものを焼き増しして差し上げた。
Kちゃん、これで良かったかね?満足した?
また来世どんな形になるかわかんねぇけど、また遊んでやってください。
今まで可愛がってくれて本当にありがとう。
俺はもう少しこっちの世界でやりたいことがあるから見ててくださいね。
またね!!

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by kurogane-mania | 2018-10-18 20:51 | 雑記 | Trackback | Comments(4)
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Commented by チロ at 2018-10-19 09:22 x
「生きている側の人間が死んだ人間の為に人生を抑制されるなんてナンセンス」その死生観はオレも全く一緒。
場合によっては仕事を中断して遠くから来なきゃいけない。そんなコト望んでない。
だからと言って他人の葬儀に対して自分の死生観で不義理はしないので、自分のトキは好きにさせてほしい。

ウチの親父の遺言が「葬式無用 戒名不用」(白洲次郎オマージュ)だった。
地元の新聞にも訃報を49日過ぎてから掲載するように、お供物も香典も全て断れ、遺骨はどうしろ、仕事は何日も休むな、と明確に書いてあった。

ただ、実際に葬式しないとなると相当モメたけど。こうゆう田舎だし。
なんで他人の葬式に口出すんだろう。
ほぼ喧嘩だったわww

全部親父のいう通りにしたよ。
あっち言ってから文句言ってやるww面倒くせえ遺言残すな!とww
まあオレも真似して「葬式無用 戒名不用」(白洲次郎オマージュ)だけどwwww

Kさんのご冥福をお祈りします。
残されたもんがしっかりと生きていくことこそが供養ですよね。
Commented by kurogane-mania at 2018-10-19 17:27
ね。オレも完璧同感したよ。
オレん時は本当に家族だけでいいわってママと話してる。
新聞なんかは完全拒否。
笑ったのがK先生に戒名が付いてた事。
なんだかさ、あんだけトンガって生きてた先生に戒名はねぇだろって笑ってしまった。
オレもいらねぇわ。オレの名前はクロガネだかんよ。別名は不要。
悲しむのは家族だけで充分。
残った友人達は人生を精一杯生きて欲しいね。
先生は69歳だった。
オレも人生70と設定したら、あと20年しかねーわ。
だめだ、まだ楽しみ足りないわ!!
しかし、人の一生なんて儚いもんだね。
Commented by naka at 2018-10-19 21:25 x
とりあえず75年で(笑)
きれいに濁さず逝きたいね
Commented by kurogane-mania at 2018-10-20 12:27
兄さん長生き希望やね。
オイラは70くらいでいいや(^^)


軽井沢ストーブとも呼ばれる鐵音工房の薪ストーブとの日常


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